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好きこそ物の上手なれ③ 「となりのトトロ」編

昨日は大学で日本語多読と英語多読のお手伝いの日でした。

英語多読のお手伝いで知り合った韓国人のSさん。4月から英語での講義を受けることになるので、少しずつ英語に慣れておきたいと相談を受けたので、多読をお勧めしました。12月から今月まで約3ヶ月、ORTを中心に読み進めてきました。最近TEDを紹介したら、さっそくご専門の教育関係のものをいくつかご覧になったようで、とてもためになっているそうです。

さて、ここからは彼女の日本語のお話。こちらが今日の本題です。日本に来日されて5年になるというのですが、と〜っても流暢な日本語を話されます。来日前、日本語はどうやって勉強したのか聞いてみました。すると彼女の答えはこうでした。

日本のドラマやアニメが好きで、言ってみたかったセリフをポストイットに書き出して、それをパソコン画面の両脇にペタペタ貼って、動画に合わせて練習しました。

特に宮崎駿のシリーズが大好きというSさん。「となりのトトロ」のセリフは全部ダウンンロードし、暗記してしまうくらい何度も練習したというのです。私もさっそく家に帰ってから、検索してみました。そしたらあるある、「となりのトトロ」全セリフ集


My Neighbor Totoro 1 [ペーパーバック]

私も「となりのトトロ」はこれまで4、5回は見たと思うのですが、彼女はいったい何回見て、聞いて、練習したのでしょう!?セリフを読んでるとアニメの場面がパア〜っと頭に浮かんできたりするんでしょうね。

好きなので、時間も忘れて、徹夜してセリフの練習したこともありました。

彼女にこんな質問もしてみました。「そういうふうに言葉を取り込んでみて、どのくらいの期間でどんなふうに自分の日本語に違いが出てきたなと感じましたか?」

はじめはどのドラマも韓国語の字幕なしでは内容がわからなかったのですが、1年くらいしたら、字幕はなくても日本語がわかるようになってました。これはいい!と手応えを感じました。

日本語、韓国語、英語、互いの言語の距離が違うので一概には言えないと思うのですが、やはり「好きこそ物の上手なれメソッド」での言語学習法はここでも健在でした。徹夜して練習したのはテストにでるからとか、宿題だからではなく、「ただただ、好きだから、使えるから」。だから時間も忘れて没頭できたんでしょうね。

ちなみに、となりのトトロは英語で”My Neighbor Totoro”ですが、英語、イタリア語、スペイン語のスクリプトはこのサイトで見つけました。トトロ好きな人、いかがですか?

英語版トトロのサツキとメイは、ダコタ&エル・ファニング姉妹の声だったのですね。かわいいなあ〜。

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