カテゴリー別アーカイブ: 本の紹介(英語)

絵本っていいな

夕べはなんだかとっても疲れて、ソファーでぐたーっとしていたら、目に留まったこの本。

Frederick

 

Frederick   by Leo Lionni

邦題は「フレデリックーちょっとかわったねずみのはなし」

英語で読んでみたくてアマゾンで買ったばかりでした。

 

ちぎり絵タッチのイラストと、野ねずみたちの表情がたまらなくかわいい。ページをめくっているだけで心が和んでくる感じ。

やがて訪れる冬に備えて、野ねずみたちはせっせと働くのですが、フレデリックだけは何もしないで考えている。いや、そうではなくて、彼は長い長い冬に備えて「ひかり」や「いろ」や「ことば」を集めているのだという。

“Are you dreaming, Frederick?” they asked reproachfully. But Frederick said, “Oh no, I am gathering words. For winter days are many, and we’ll run out of things to say.”

そして最後にこんなすてきなことばを残します。

“Aren’t we lucky the seasons are four? Think of a year with one less…or one more!”

内容はこのくらいにして….。あとはどうぞみなさん図書館で借りて読んでみてくださいね。

 

読み終わったとき、何だか心の中にあたたかいものが残りました。

大切なメッセージがあちこちにちりばめられている。

豊かであることの意味。自分らしさ。想像力の生み出すもの。

 

絵本ってすごいな〜。

 

絵本っていいな。

 

追記:この絵本作家はレオ・レオニさん。彼の代表作「スイミー」は国語の教科書にも載っていますね。レオニさんの絵本をもっと読みたくなりました。

にほんブログ村 英語ブログへ
☆ランキング参加中☆
ボタンにクリックをよろしくお願いします♪

Daily Bread 「日々の糧」

春休み。皆さん、どんなふうに過ごされていますか?

家族で旅行、友達とショッピング、ディズニーランド、お花見、サイクリング、スポーツ、etc.。

我家もみんなで映画を見に行ったり、子どもたちはミニキャンプや小旅行に参加したり、それぞれの”Spring Break”を楽しんでいます。

さて、英語教室ではあえて春休みは設けず、いつも通り多読多聴、BBカード、楽しいボードゲームタイムも取り入れて、わいわいやっています。

この冬、受験でがんばっていた中3生たち。進路が決まり、中学校の卒業式も終え、春休みを満喫しているようです。

ほんとうに、よく頑張りました。受験期になると塾で忙しくなり、英語教室をやめる子があってもしょうがないと思っていますが、「多読を続けたいから」と、今年の二人は塾と英語教室と掛け持ちで頑張りました。Hちゃんは「受験英語の勉強だけだと、英語が嫌いになる。」と言って、教室に来たときはひたすら絵本やCD付きの本を読みあさっていました。フリーライティングでも、率直な思いや、受験期の悩みなどを、がんがん、自由に、英語で書いてくれていました。春休み中も休まず通ってくれています。Mちゃんは、「時間がいっぱいあるから家でも読みたい。」と言って、春休みに入ってからというもの、毎週10冊近い英語絵本を借りて行っては家でも多読をしています。いろいろな音源をダウンロードして、iPodで聞けるようにしたいと、多聴的な英語の取り込みにも意欲的です。

私の身近でもう一人、多読を始めた新高校一年生がいます。教室生ではないのですが、知り合いの息子さんで、将来の展望の中に「英語を使えるようになっていたい自分がある」と相談を受けたので、それなら「多読やってみる?」と勧めてみました。

彼も春休み中「多読で英語」。たくさん読んで、たくさん吸収してほしいと思います。

高校生活がスタートし、忙しくなる前に、みんなの日々の生活の中に英語がごく自然に取り込まれているような習慣を身につけてほしいなあ。たとえば「カバンには英語のペーパーバックが入っていて、いつでも読める。」とか、「iPodには好きな音楽やお話が入っていて、音を聞きたいときはいつでも聞ける。」とか。使える英語に必ず繋がるよ。

話はちょっと変わって…

7年前に今のところに引っ越してきた当初、たいへんお世話になった、もうすぐ80歳になる女性Oさん。先日、その方と駅でばったり会い、電車の中で15分ほど、いろいろな話に花が咲きました。毎日歩くことを欠かさないOさんは、足腰もとっても丈夫。聞くところによると、60代の頃は毎日、二重飛びで体を鍛えていたとか。英語も堪能で、とてもアクティブなおばあちゃんです。

話しながらふと見ると、Oさんの手には、ある一冊の小冊子が握られていました。

Our Daily Bread.

ちょっとした時間に読めるように、いつもこれを持ち歩いているそうです。

英語も聖書も日々の生活に取り込んでいけるように、それがコツよね。

人生の大先輩に、ポンと背中を後押ししていただいたような、清々しい気持ちになりました。

にほんブログ村 英語ブログへ
☆ランキング参加中☆
ボタンにクリックをよろしくお願いします♪

聖書も多読

今日は我家の多読本のご紹介です。

世界で最も読まれている本。”The Bible”

このブログをお読みの皆さんも、どこかで一度は聖書を手に取って読んだことがあるかもしれませんね〜。

我家の本棚にある聖書を並べてみました。

IMG_0025

 

 

 

 

 

「やさしいものからたくさん読もう!」で、子どもたちが小さい頃から色々な聖書を読みました。最初はもちろん絵本から。やはり世界のベストセラー。選ぶのに迷うほど、たくさんあるんです。

「ノアの箱船」のお話を5冊、それぞれ違う絵本で紹介します。

IMG_0034

 

このThe Toddlers Bibleは1ページ2行くらいのシンプルな英語で書かれています。ノアはロバを連れて行くのに苦労してます。動物たちはちゃんと2匹ずつ箱船に入って行きますね。

 

IMG_0035

 

THE BEGINNER’S BIBLEでは、言葉が1ページ5〜6行に増えました。それにしても、船の中はどんな感じだったんでしょう。ぞうに押しつぶされそうなノアさん。

 

 

IMG_0038

 

DKのCHILDREN’S EVERYDAY BIBLEはこんな感じ。一日に1ページずつ読めるように、各ページのはじめに日付がついていて親切。The rainbow!

 

 

IMG_0037

 

これはLittle Girls Bible Storybookといって、女の子向けです。ガールズたちも喜ぶキュートな挿絵です。各章の終わりにはQ&Aコーナーもあり、質問に答えながら読み進めました。

 

IMG_0040

 

これは字数も行数も増えて、絵のタッチもリアルな感じのEgermeier’s Bible Story Book。懐かしいなあ〜。

 

 

IMG_0030

 

そして、今は子どもも大人もこの聖書。左が英語で、右は日本語。もう絵はありません。字だけです。

 

 

IMG_0019

 

カンフェレンスやキャンプに行く時には、このBilingual Bibleが活躍します!

 

 

 

「聖書は難しくてわからん!」とおっしゃる皆さん、絵入りのやさしいものから読むのはいかがでしょう。親子で読んだり、読み聞かせにもと〜ってもいいと思います。

最後に、私の超おすすめのバイブルストーリーブックを紹介します!

英語版はこちら↓

The Jesus Storybook Bible: Every Story Whispers His Name 

日本語版はこちら↓

ジーザス・バイブルストーリー

そうそう、ノアの箱船と言えば、ラッセッル・クロウ主演の”Noah”が6月全国公開だそうです。「ハリーポッター」のハーマイオニー役の女優、エマ・ワトソンも出演してます。

にほんブログ村 英語ブログへ
☆ランキング参加中☆
ボタンにクリックをよろしくお願いします♪

好きこそ物の上手なれ③ 「となりのトトロ」編

昨日は大学で日本語多読と英語多読のお手伝いの日でした。

英語多読のお手伝いで知り合った韓国人のSさん。4月から英語での講義を受けることになるので、少しずつ英語に慣れておきたいと相談を受けたので、多読をお勧めしました。12月から今月まで約3ヶ月、ORTを中心に読み進めてきました。最近TEDを紹介したら、さっそくご専門の教育関係のものをいくつかご覧になったようで、とてもためになっているそうです。

さて、ここからは彼女の日本語のお話。こちらが今日の本題です。日本に来日されて5年になるというのですが、と〜っても流暢な日本語を話されます。来日前、日本語はどうやって勉強したのか聞いてみました。すると彼女の答えはこうでした。

日本のドラマやアニメが好きで、言ってみたかったセリフをポストイットに書き出して、それをパソコン画面の両脇にペタペタ貼って、動画に合わせて練習しました。

特に宮崎駿のシリーズが大好きというSさん。「となりのトトロ」のセリフは全部ダウンンロードし、暗記してしまうくらい何度も練習したというのです。私もさっそく家に帰ってから、検索してみました。そしたらあるある、「となりのトトロ」全セリフ集


My Neighbor Totoro 1 [ペーパーバック]

私も「となりのトトロ」はこれまで4、5回は見たと思うのですが、彼女はいったい何回見て、聞いて、練習したのでしょう!?セリフを読んでるとアニメの場面がパア〜っと頭に浮かんできたりするんでしょうね。

好きなので、時間も忘れて、徹夜してセリフの練習したこともありました。

彼女にこんな質問もしてみました。「そういうふうに言葉を取り込んでみて、どのくらいの期間でどんなふうに自分の日本語に違いが出てきたなと感じましたか?」

はじめはどのドラマも韓国語の字幕なしでは内容がわからなかったのですが、1年くらいしたら、字幕はなくても日本語がわかるようになってました。これはいい!と手応えを感じました。

日本語、韓国語、英語、互いの言語の距離が違うので一概には言えないと思うのですが、やはり「好きこそ物の上手なれメソッド」での言語学習法はここでも健在でした。徹夜して練習したのはテストにでるからとか、宿題だからではなく、「ただただ、好きだから、使えるから」。だから時間も忘れて没頭できたんでしょうね。

ちなみに、となりのトトロは英語で”My Neighbor Totoro”ですが、英語、イタリア語、スペイン語のスクリプトはこのサイトで見つけました。トトロ好きな人、いかがですか?

英語版トトロのサツキとメイは、ダコタ&エル・ファニング姉妹の声だったのですね。かわいいなあ〜。

にほんブログ村 英語ブログへ
☆ランキング参加中☆
ボタンにクリックをよろしくお願いします♪

受験生にエール

受験シーズンも終盤となり、あともうひと頑張りの生徒たち、この教室では今日もやっぱり多読です。

IMG_0008

 

Young Eli ReadersのUncle Jackシリーズに始まり、しばしの間の雑談とティーブレークの後、

 

IMG_0007

 

次はLLLとKindle猫漫画を読むこと30分、あっという間の90分。

 

 

『猫まんがで楽しい英語多読 1 猫さえいれば世界は楽しい』

この英語猫漫画、動物好きでKindle をもっている方には超おすすめの一冊!

 

受験勉強で頭がパンパンになるくらい頑張っている二人に、私ができることは楽しい読み物を紹介して、リラックスして読んでもらって、心も体も総動員してたっぷりと英語を吸収できるようにサポートするだけ。「この単語集は丸暗記」とか「これは出題されるから直前に必ずチェックすること!」という種類の勉強はその場限りで終わってしまう。そういう時間があったら、感受性や想像力を使いながら一冊でも多くの「本物」に触れてほしいと思うのです。

レッスン最後の10分は、”What I want to do in March”というような題でフリーライティングをする予定でしたが、本棚の絵本をしばらく眺めていたMちゃんが「これおもしろそう!」と手に取った本を、「じゃあみんなで一緒に読もう。」と読み聞かせの時間にあてることにしました。

 I WANT MY HAT BACK

この本、最後は「え〜っ!?」というオチがあるのですが、そのブラックさに二人は爆笑〜。

試験、試験、また試験で疲労と緊張の連続だろうと思う日々の中、多読多聴や絵本の読み聞かせで、英語を英語のまますんなり理解できて、オチにびっくりして、大爆笑できる生徒たち、次の試験は大丈夫、自信を持ってがんばれ〜!

“I’m thinking of you and praying for you. Do your best!”と、エールを送ります。

 

追記:本命校の試験本番では実力が存分発揮できなかったとつぶやいていたある若者。模試ではいつも英語は90点台がとれていたのに、本番では7割くらいしか点が取れなかったとがっかりしていました。受験英語っていうのはいったい何なのでしょう。生徒たちのいったいどんな力を評価できるテストなのでしょうか。受験やテストで高得点がとれる=英語ができる、使えるとは、必ずしも言えないと思います。文法や語彙の細かい部分を気にしすぎて、なかなか思うように英語を使うことができない、逆に萎縮してしまう。試験偏重の英語教育にもどかしさを感じずにはいられません。試験当日、体調が優れなくて実力が発揮できなかったり、緊張のあまりちょいミスを連発してしまうことだってあるのだから。

あんなにがんばっていた真央ちゃんもオリンピックの本番SPで予想外のミスを連発してしまいました。その理由はだれにもわからない。人間だから転ぶのもあたりまえ。「本番に弱い」とか「メンタル」がどうのこうと言われたけれど、翌日のFPではその真央ちゃんの勇敢な姿に世界中が励まされました。金メダルよりも尊いものがあることを教えられました。

「先生、来週フリーライティングやります!」と元気に教室をあとにした生徒の笑顔に、励まされた夜でした。

He has made everything beautiful in its time. (Ecclesiastes 3:11)

にほんブログ村 英語ブログへ
☆ランキング参加中☆
ボタンにクリックをよろしくお願いします♪

絵本で学ぶ異文化「ベビーシッター編」

英語教室で絵本の読み聞かせや多読を導入するようになって、子どもたちの反応がおもしろいので紹介します。

今回は「ベビーシッター」というテーマについて。

IMG_0016

ORTLLLというイギリスの絵本シリーズですが、欧米の日常文化がよくわかる絵本です。この2冊、おもしろいことに登場するベビーシッターは二人とも高校生か大学生年齢のお兄さんたち。私はアメリカに長く住んでいましたが、ベビーシッターは圧倒的に女の子たちの仕事だったように思います。イギリスは男子もベビーシッターのアルバイトをするんですね。

 

IMG_0019

 

お父さんとお母さんはパーティーにお出かけです。ベビーシッターがやってきました。彼は自分の本を持参しています。子どもたちを寝かしつけた後に、宿題をしようと思ってるのかな?

 

IMG_0020

 

子どもが「お腹が空いた」と言えば料理をし、

 

 

 

IMG_0021

 

「遊ぼう」と言えばピローファイトで盛り上がります。遊びが豪快で、楽しそう。

 

 

IMG_0023

 

寝かしつけるのも上手〜。

 

 

 

IMG_0001

 

最後は片づけも忘れない、さすが!

 

 

 

こういう絵本を読んでいるとき、子どもたちの反応はさまざまです。「パパとママと二人だけでお出かけ!?」「ベビーシッターも子どもみたい。」「調子づいて食べ過ぎ!」「なんで掃除機をうしろにかくすの?」

夫婦が二人だけの時間を確保するために、ベビーシッターを雇う。雇われたベビーシッターは、子どもたちのために奮闘する。子どもたちもお兄さん(お姉さん)が来てくれて、嬉しそう。日本で子守りをする人といえば、圧倒的におばあちゃんやおじいちゃんになるのでしょうが、イギリスやアメリカでは中学生、高校生、大学生が近所の人に頼まれて、あるいは知り合いの紹介でベビーシッターのアルバイトをします。我家のガールズたちも、身近なお仕事としてベビーシッター、マザーズヘルパーをしていました。ティーンエイジャーになってベビーシッターをするのがひとつのステータスというか、責任あるよい子守りができれば、また仕事が回ってきます。若者たちの最初のアルバイトは「ベビーシッター」というのはよくある話です。

絵本で英語&異文化理解。読み聞かせや多読を通していろいろ学べます。

にほんブログ村 英語ブログへ
☆ランキング参加中☆
ボタンにクリックをよろしくお願いします♪