カテゴリー別アーカイブ: 思い

Apples to Apples

今日の中学生レッスンは多読を1時間したあと、睡魔と戦っていたガールズたちが何人かいたので、ティーブレークの後はApples to Applesで遊びました。皆さん、このゲームご存知ですか。

Apples to Apples

 

 

Apples to Apples Junior!

 

 

 

Apples to Apples

 

ルールは至って簡単。4〜10人がちょうどいい人数。今日は6人で遊びました。まず、Red Card(名詞)を1人につき7枚配ります。そしてリーダーがGreen Card(形容詞)の山から1枚を引きます。

 

 

Apples to Apples

 

 

このリーダーは”Gigantic”を引きました。下には類語として”Huge ” “Large”と書いてあります。

 

 

Apples to Apples

 

 

リーダー以外の5人は、”Gigantic”のイメージにぴったり合うと思うRed Cardを手持ちカードの中から一枚出します。

 

 

その中から、リーダーは自分にとって”Gigantic”だと思う一枚を選びます。誰がどのカードを出したのかはこの時点ではわかりません。皆さんだったら次のどれを選びますか?

Forest Fires, Ham Sandwich, The Statue of Liberty, The Earth, Doctors

リーダーは”The Earth”を選びました。ふむふむ、無難なチョイスかな。選ばれたカードを出した人は”It’s mine!”と言って、そのGreen Cardをもらえます。リーダーは順番にまわってきます。最終的にGreen Card を一番多くゲットした人が勝ち。

自分のカードがリーダーに選ばれるように、カードを出す人たちは自分の手持ちカードを眺め、リーダーの選びそうな名詞はどれかな〜と考えながら、「これだ!」と思う一枚を場に出すのですが、自分の言葉のイメージとリーダーの持つ言葉のイメージが合うようにと、試行錯誤するのです。この過程がとってもおもしろい。

とろこで、”Gigantic”と言う言葉に “Ham Sandwich”のカードを出した子はいったいどんなことを考えていたのでしょう。お腹がすいていたから、お〜っきなサンドイッチを思い浮かべたのかな〜。人によって言葉を選ぶ理由や動機はさまざま。

単語集を一冊丸暗記するよりも、ず〜っと実用的な単語の取り込みができるこのゲーム。わいわい楽しみながらリラックスして使った単語はいつまでも覚えていることでしょう。

テストで点をとることだけが目的の単語帳の丸暗記=言葉を扱う思考力が鈍る

本屋に行くと書棚には溢れるほど並べられている英語教材。単語集、問題集、試験攻略本の数々。何冊かこなすと「英語を解いた」気にはなるのですが、いったい何冊こなしたら英語を使えるようになるのでしょう。

試験だけが目的の英語学習をやめることが、使える英語に繋がる初めの一歩なのかもしれません。

ゲームをしながらひとつの言葉の持つ何通りもの使い方を考えてみたり、相手の出方を考えながら言葉を選んだり、やさしい絵本やストーリーをたくさん読んだり、わからない言葉がたくさんあったって観たい映画をふわ〜っとまるごと鑑賞してみたり、間違えを恐れずにどんどん使ってみたり、そういう風に英語を取り込める環境やきっかけ作りをしていきたいと考えます。

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“True Love”

公開初日、昨日見に行ってきました、「アナと雪の女王」”Frozen“。

以前この記事でディズニー絵本の紹介をしましたが、教室の女の子たちに大人気のストーリーです。今週末この映画を見に行っている子たちが何人かいるかもしれません。

絵本で読み、予告編も見ていたので、大体のストーリーはわかっていたのですが、全然期待していなかったキャラクターにやられました。はい、見事にやられてしまいました。

雪だるまのオラフ君。

雪だるま

 

 

私は彼に助演男優賞をあげたいと思います。というのも、彼のセリフがたまらなくキュートで、おもしろく、そして心に響いたからです。

 

 

一番心に残ったセリフはこれ。「本当の愛がわからない」と悲しむアナにかける言葉なのですが、その通りだなあと、胸が熱くなりました。

“Love is putting someone else’s needs before yours.”

本当の愛は自分のことより人のためを思って行動すること。

(注:映画全体を見た後に、前後の場面等も考慮して、私が日本語に置き換えるとしたらこんな訳になるかと思いました。皆さんは映画を見て、原語の英語でご自分の感性をフル活用して、心に残るセリフを存分味わってみてください。)

凍えるアナのために暖炉に灯をともし、寄り添って励まそうとした雪だるまオラフが解け始め、アナが心配し、”Olaf! You’re melting!”とかけた言葉に対して次のセリフ、これもよかったなあ。

“Some people are worth melting for.”

きみのためなら、とけたってかまわない。

アナとオラフのやり取りをご覧ください。(1:00くらいからの会話に注目。)

好きな映画があれば、セリフを何度も味わってみたい、調べてみたい、調べようと思えばいろいろなサイトが参考になります。たとえば、”Frozen”、 “Quotes”と検索すると、このページが見つかりました。

姉妹の愛、友情、ありきたりのラブストーリーとはちょっと違う、”True Love”について考えるお話。美しい雪と氷の世界、ミュージカルの要素も含め見事な作品でした。この春お勧めのディズニー映画「アナと雪の女王」、ぜひ字幕版でお楽しみください!

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好きこそ物の上手なれ④「ひとコマ漫画カード」編

小学生クラスでは今日もBBカードで遊びました。

スペード16枚でたっぷり遊んだ後、お絵描き大好きな3人から「カード作りた〜い!」と懇願され、ひとコマ漫画カード作りをしました。

BBカード オリジナルLazy Daisy worked hard for the first time.

(小6女子)

カードで何回も聞いたり言ったりして遊んだ音、”Lazy”と”Daisy”にピンと来た彼女はすぐに新しいキャラクターを作ってしまいました。”Lazy Daisy”、このネーミングは傑作!初めて一生懸命働く”Lazy Daisy”ちゃん。

 

BBカード

 

左の二つのカードをヒントに、あとは好きなようにイメージを膨らませ、上のオリジナルカードが出来上がったというわけです。言葉の入れ替えも全部自分でやって、楽しいカードをどんどん作ります。

 

 

BBカード オリジナル

 

作ったカードはスケッチブックに貼って保存しています。今日で22枚目。絵と言葉で遊びながら、ひとコマ漫画のオンパレード。「絵が好き!」ということで、言葉のイメージをこんなにも膨らませることができるんですねえ。

 

 

このクラスでは「主語」や「動詞」等の文法用語はまだひとつも使っていません。ただひたすらカードで遊んでいただけなのに、すてきな絵のアイデアが浮かび、おもしろい文がどんどん出来上がっていくのには驚きです。遊んでいるうちに英語の語順が体に染込んでいくんだと思います。

 

BBカード オリジナル

 

The cat in the hat has five little kittens.

(小4女子)

彼女は猫が大好き。いつも子猫ちゃんがカードに盛り込まれた可愛らしいカードを作ってくれます。

 

BBカード オリジナルを作る作業

 

好きなことをしていると時間があっという間に過ぎてしまいます。こういう活動ができるのもBBカードでたくさん遊んでいるから。小学生のうちは絵や言葉とたくさん戯れて、イメージを膨らませて、遊びながら英語に触れるのがいいなあと思います。

 

子どもたちの様子を観察していると、何が好きなのか、どんなことがしたいのかわかってきます。「教える」というより「一緒に活動」していると、次に何ができるか、必ずヒントがもらえます。今日もたくさんのことを子どもたちから教えてもらった一日でした。

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聖書も多読

今日は我家の多読本のご紹介です。

世界で最も読まれている本。”The Bible”

このブログをお読みの皆さんも、どこかで一度は聖書を手に取って読んだことがあるかもしれませんね〜。

我家の本棚にある聖書を並べてみました。

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「やさしいものからたくさん読もう!」で、子どもたちが小さい頃から色々な聖書を読みました。最初はもちろん絵本から。やはり世界のベストセラー。選ぶのに迷うほど、たくさんあるんです。

「ノアの箱船」のお話を5冊、それぞれ違う絵本で紹介します。

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このThe Toddlers Bibleは1ページ2行くらいのシンプルな英語で書かれています。ノアはロバを連れて行くのに苦労してます。動物たちはちゃんと2匹ずつ箱船に入って行きますね。

 

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THE BEGINNER’S BIBLEでは、言葉が1ページ5〜6行に増えました。それにしても、船の中はどんな感じだったんでしょう。ぞうに押しつぶされそうなノアさん。

 

 

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DKのCHILDREN’S EVERYDAY BIBLEはこんな感じ。一日に1ページずつ読めるように、各ページのはじめに日付がついていて親切。The rainbow!

 

 

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これはLittle Girls Bible Storybookといって、女の子向けです。ガールズたちも喜ぶキュートな挿絵です。各章の終わりにはQ&Aコーナーもあり、質問に答えながら読み進めました。

 

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これは字数も行数も増えて、絵のタッチもリアルな感じのEgermeier’s Bible Story Book。懐かしいなあ〜。

 

 

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そして、今は子どもも大人もこの聖書。左が英語で、右は日本語。もう絵はありません。字だけです。

 

 

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カンフェレンスやキャンプに行く時には、このBilingual Bibleが活躍します!

 

 

 

「聖書は難しくてわからん!」とおっしゃる皆さん、絵入りのやさしいものから読むのはいかがでしょう。親子で読んだり、読み聞かせにもと〜ってもいいと思います。

最後に、私の超おすすめのバイブルストーリーブックを紹介します!

英語版はこちら↓

The Jesus Storybook Bible: Every Story Whispers His Name 

日本語版はこちら↓

ジーザス・バイブルストーリー

そうそう、ノアの箱船と言えば、ラッセッル・クロウ主演の”Noah”が6月全国公開だそうです。「ハリーポッター」のハーマイオニー役の女優、エマ・ワトソンも出演してます。

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好きこそ物の上手なれ③ 「となりのトトロ」編

昨日は大学で日本語多読と英語多読のお手伝いの日でした。

英語多読のお手伝いで知り合った韓国人のSさん。4月から英語での講義を受けることになるので、少しずつ英語に慣れておきたいと相談を受けたので、多読をお勧めしました。12月から今月まで約3ヶ月、ORTを中心に読み進めてきました。最近TEDを紹介したら、さっそくご専門の教育関係のものをいくつかご覧になったようで、とてもためになっているそうです。

さて、ここからは彼女の日本語のお話。こちらが今日の本題です。日本に来日されて5年になるというのですが、と〜っても流暢な日本語を話されます。来日前、日本語はどうやって勉強したのか聞いてみました。すると彼女の答えはこうでした。

日本のドラマやアニメが好きで、言ってみたかったセリフをポストイットに書き出して、それをパソコン画面の両脇にペタペタ貼って、動画に合わせて練習しました。

特に宮崎駿のシリーズが大好きというSさん。「となりのトトロ」のセリフは全部ダウンンロードし、暗記してしまうくらい何度も練習したというのです。私もさっそく家に帰ってから、検索してみました。そしたらあるある、「となりのトトロ」全セリフ集


My Neighbor Totoro 1 [ペーパーバック]

私も「となりのトトロ」はこれまで4、5回は見たと思うのですが、彼女はいったい何回見て、聞いて、練習したのでしょう!?セリフを読んでるとアニメの場面がパア〜っと頭に浮かんできたりするんでしょうね。

好きなので、時間も忘れて、徹夜してセリフの練習したこともありました。

彼女にこんな質問もしてみました。「そういうふうに言葉を取り込んでみて、どのくらいの期間でどんなふうに自分の日本語に違いが出てきたなと感じましたか?」

はじめはどのドラマも韓国語の字幕なしでは内容がわからなかったのですが、1年くらいしたら、字幕はなくても日本語がわかるようになってました。これはいい!と手応えを感じました。

日本語、韓国語、英語、互いの言語の距離が違うので一概には言えないと思うのですが、やはり「好きこそ物の上手なれメソッド」での言語学習法はここでも健在でした。徹夜して練習したのはテストにでるからとか、宿題だからではなく、「ただただ、好きだから、使えるから」。だから時間も忘れて没頭できたんでしょうね。

ちなみに、となりのトトロは英語で”My Neighbor Totoro”ですが、英語、イタリア語、スペイン語のスクリプトはこのサイトで見つけました。トトロ好きな人、いかがですか?

英語版トトロのサツキとメイは、ダコタ&エル・ファニング姉妹の声だったのですね。かわいいなあ〜。

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受験生にエール

受験シーズンも終盤となり、あともうひと頑張りの生徒たち、この教室では今日もやっぱり多読です。

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Young Eli ReadersのUncle Jackシリーズに始まり、しばしの間の雑談とティーブレークの後、

 

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次はLLLとKindle猫漫画を読むこと30分、あっという間の90分。

 

 

『猫まんがで楽しい英語多読 1 猫さえいれば世界は楽しい』

この英語猫漫画、動物好きでKindle をもっている方には超おすすめの一冊!

 

受験勉強で頭がパンパンになるくらい頑張っている二人に、私ができることは楽しい読み物を紹介して、リラックスして読んでもらって、心も体も総動員してたっぷりと英語を吸収できるようにサポートするだけ。「この単語集は丸暗記」とか「これは出題されるから直前に必ずチェックすること!」という種類の勉強はその場限りで終わってしまう。そういう時間があったら、感受性や想像力を使いながら一冊でも多くの「本物」に触れてほしいと思うのです。

レッスン最後の10分は、”What I want to do in March”というような題でフリーライティングをする予定でしたが、本棚の絵本をしばらく眺めていたMちゃんが「これおもしろそう!」と手に取った本を、「じゃあみんなで一緒に読もう。」と読み聞かせの時間にあてることにしました。

 I WANT MY HAT BACK

この本、最後は「え〜っ!?」というオチがあるのですが、そのブラックさに二人は爆笑〜。

試験、試験、また試験で疲労と緊張の連続だろうと思う日々の中、多読多聴や絵本の読み聞かせで、英語を英語のまますんなり理解できて、オチにびっくりして、大爆笑できる生徒たち、次の試験は大丈夫、自信を持ってがんばれ〜!

“I’m thinking of you and praying for you. Do your best!”と、エールを送ります。

 

追記:本命校の試験本番では実力が存分発揮できなかったとつぶやいていたある若者。模試ではいつも英語は90点台がとれていたのに、本番では7割くらいしか点が取れなかったとがっかりしていました。受験英語っていうのはいったい何なのでしょう。生徒たちのいったいどんな力を評価できるテストなのでしょうか。受験やテストで高得点がとれる=英語ができる、使えるとは、必ずしも言えないと思います。文法や語彙の細かい部分を気にしすぎて、なかなか思うように英語を使うことができない、逆に萎縮してしまう。試験偏重の英語教育にもどかしさを感じずにはいられません。試験当日、体調が優れなくて実力が発揮できなかったり、緊張のあまりちょいミスを連発してしまうことだってあるのだから。

あんなにがんばっていた真央ちゃんもオリンピックの本番SPで予想外のミスを連発してしまいました。その理由はだれにもわからない。人間だから転ぶのもあたりまえ。「本番に弱い」とか「メンタル」がどうのこうと言われたけれど、翌日のFPではその真央ちゃんの勇敢な姿に世界中が励まされました。金メダルよりも尊いものがあることを教えられました。

「先生、来週フリーライティングやります!」と元気に教室をあとにした生徒の笑顔に、励まされた夜でした。

He has made everything beautiful in its time. (Ecclesiastes 3:11)

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