カテゴリー別アーカイブ: 絵本

English Immersion 〜アートと英語漬けの3日間〜

未習得の言語を身につける学習方法の一つとして、イマージョン・プログラムというのがあります。目標とする言語の言葉だけを習うのではなく、「その言語環境で」他教科を学びその言語に浸りきった状態(イマージョン)での言語習得を目指すというものです。(ウィキペディアより)

アメリカの大学で美術専攻の次女がこの夏一時帰国しています。主人の提案で、今年初めて「英語でART」という、三日間のミニ・イマージョン・プログラムを開催する事になりました。

作ること、描くこと、色のコーディネートをすること、写真をとることが大好きな次女ならではのアイデアで、プログラム準備が進み、楽しい仲間たちが集まってくれました!

子どもたち×英語×図工の材料×楽しい先生たち=Fantastic Immersion Program

子どもたちの想像力と柔軟性とエネルギーは素晴らしいなと思います。次女はプログラムのほとんどを英語のインストラクションで進めていますが、みんなしっかり英語を聞いて、リーダーのお手本を見て、まわりの状況を把握して、自分で考えながら、手作りの作業を黙々と進めていきます。

外国語でのコミュニケーションにおいて、「たぶんこんなことを言っているのだろうな」と、推測する力が健全かどうか、これはとても大切なことがらです。子どもたちにはこの力がみなぎっています。わからないときには言葉以外のヒントを総動員して推測しています。人の表情や声のトーン、ジェスチャーを見ています。隣の人が助けてくれることもあります。そしてその助けを素直に受け入れて行動できるので、わかることがどんどん増えて行きます。「わからない」ということを恥ずかしがらないというのも、とても大切なんです。

相手を理解しようとする態度を示すことも重要です。相手の目をしっかり見ているとか、”Yes”と “No”の意思表示をきちんとするとか、感謝の気持ちを “Thank you!”で伝えようとする態度など、みんなの様子を観察しながら、コミュニケーションの基本的なことがらについて、いろいろなことを考えています。

さてさて、アートのお話に移ります。

今日は紙粘土の器作りとタイルのモザイクアート。

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こねこね、ころころ、ぺったんこ。

 

 

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好きな型抜きで器のデザインを考えます。

 

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お化けと三角と星の形がくっついて、素敵な器ができました!

 

 

 

工作の後はたのしいおやつタイム!

 

 

 

Blueberries are yummy, but blue crayons are yucky!

They love the picture book 🙂

 

 

 

キュウリとブドウとプリッツ、クリームチーズでくっつけたら、仮面ライダー!?

 

 

 

おやつの後はまたまた工作。

 

 

 

 

お花やアルファベットのデザインはそれぞれのアイデアで、モザイクアート。

 

 

 

完成品が楽しみです!

 

 

 

英語でART、2日目も無事、楽しく終了しました。

アートと英語漬けの三日間、夏休み最初の楽しい思い出作りになることを願いつつ、最終日の明日もどんな素敵な作品ができるか、みんなの想像力と創造力に期待しています!

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Summer Day Camp1〜英語でART The First Day〜

 

ホーム英会話、夏三日間のプログラム「英語でART」始まりました!

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朝はお外で共同制作。

スポンジ、ペットボトル、手、指、いろんな道具でペインティング!

 

 

 

 

今日のテーマはエリック・カールの”Today is Monday”

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出来上がった原画をかわかしているあいだに…

 

 

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おやつ用のブルーベリーを摘みにいったよ!

 

 

 

 

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おやつだってART。

好きなフルーツやチョコをのせて出来上がり!

 

 

 

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かわいた絵をキャンバスの上に切り貼りして立体感を出しました。

 

 

 

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出来上がった素晴らしい作品の数々!

 

最後はみんなで”Today is Monday”を合唱して、それぞれの絵を披露しました。

 

明日のアートも楽しみです!

 

追伸:8月1日〜3日に第2弾があります。まだ数名の申込が可能ですので、こちらのページからご連絡下さい!

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英語でART〜サマープログラム〜

今日は暑かった〜。

各地で今年一番の暑さだったそうです。

そんな暑さに負けず、できたてほやほやのチラシを地域新聞にいれてもらうために成田ニュータウンまで行ってきました。

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英語でART!

詳しくはこちらをクリック。

 

 

 

アメリカの大学で美術を専攻している次女が、夏休みで一時帰国しています。

今年の夏休みは彼女の協力で、3日間の楽しい図画・工作のプログラムを英語レッスンとタイアップで企画しています。近隣にお住まいで小学生のお子さんがいらっしゃる方はぜひご検討を!

 

さてさて、絵本の読み聞かせ、今日の一冊はこれ。

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“Bad Bye, Good Bye”

by Deborah Underwood & Jonathan Bean

 

 

 

お別れのあいさつは “Good Bye “、これは誰もが知っているところですが、”Bad Bye”というあいさつ、皆さんは聞いたことがありますか。

 

引越しや転校したことがある人なら、この本の主人公の気持ちが痛いほど良くわかる。

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Sometimes, a good bye can feel like a bad bye…

 

 

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お別れの日は雨、雨、雨。

 

 

 

悲しくて、切なくて、”Good Bye” なんて、とても言えない時だってある。

そんなときは心の中で、”Bad Bye”って言ってもいいんじゃないかな。

 

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新しい場所。出会い。

ほたるの灯りと、鈴虫の声がなつかしい。

そんな気持ちにさせる素敵な絵。

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時がたって、また素敵な”Good Bye”が言える時が必ず来る。

 

 

 

 

Bad day, Bad box, Bad mop, Bad blocks, Bad trucks, Bad byes….

Gray clouds, Gold wheat…

Nice dog, Pink dice, Road games, We’re here…

New town, New park, New street, New house, New room, New kid, New bugs…

Good tree, Good sky, Good friend, Good bye.

 

ユニークなイラストと、短い言葉の連続が読み手の想像力をかき立てるような、そんな絵本です。

想像力は創造力につながっていく。

 

帰り際、小学生の男の子が私に “Bad bye!”と言って帰って行きました(笑)。

クラスが終わって、私とのお別れがそんなに悲しかったのかな〜。

Good Bye じゃなくて、Bad Bye。

そんな言葉を使いたい時だってあるのです。

言葉っておもしろい。

 

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絵の力

かわいい絵本。

おもしろい絵本。

表紙だけでも「なんだこれ?」と思わずページをめくりたくなるような絵本。

絵の力をかりて、子どもたちが英語に親しむ機会を作りたいと願っています。

本選びは私の大切な仕事です。

子どもたちに本を読むのも好きですが、絵本を手にとって「次は何を読もうかな」と思いめぐらす時間も好きです。

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 Should I Share My Ice Cream?

Elephant & Piggie Book by Mo Willems

 

 

 

 

絵本多読をすすめるときに、「絵をよく見てね」「絵を楽しんでね」とアドバイスをします。

絵がおもしろい本は、読む人の想像力を刺激します。

絵を楽しめる子どもたちは、本を楽しむことができているなあとも思うことがよくあります。

「絵で読める」ということが、英語多読を進めて行くプロセスでとても大切です。

初めて読んだり聞いたりする英語でも、そのページにある絵を見て、絵の力で言葉や文を理解して行くプロセスです。絵の力が言葉の理解を助けてくれます。

 

話しは変わりますが・・・・

 

今週はふとしたことから、二人のアーティストの絵の世界に触れる、素敵な機会に恵まれました。

 

星野富弘・花の詩画展(2017年6/2-6/18まで、銀座教文館にて開催中)

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星野 富弘(ほしの とみひろ)日本の詩人・画家。現在も詩画や随筆の創作を続けており、また国内外で「花の詩画展」が開かれている。(ウィキペディアより)

 

 

 

星野さんは1970年、不慮の事故により首から下が動かなくなる大きな怪我を負い、入院生活の中で知人・友人からもらうお見舞いの手紙に返事を書きたい一心から、口に筆をくわえて文字や花瓶の花などを描くようになったそうなのです。怪我をしてから50年近く、これまでに生み出してきた花の詩画は、見る人の心、読む人の心に様々なかたちで届いてきました。星野さんは日本の誇るすばらしい芸術家のひとりだと私は思っています。

 

ブリューゲル「バベルの塔」展(2017年4/18-7/2まで、東京都美術館にて開催中)

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ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel(Brueghel) de Oude [ˈpitər ˈbrøːɣəl], 1525年-1530年頃生 – 1569年9月9日没)は、16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)の画家。(ウィキペディアより)

 

 

 

 

16世紀のオランダに生きたブリューゲルは、農民の生活や庶民の暮らしがわかるような写実的な絵を描いた人としても有名ですが、聖書のテーマについて描いた作品の数々もあり、中でもこの「バベルの塔」に表現される壮大な風景や脅威の細部が凝縮された画面に、見る人は圧倒されます。

バベルの塔のストーリーは、旧約聖書の創世記11章に書いてある有名な話です。

人類は最初ひとつの民族、ひとつの言葉で生活していましたが、この塔を作ることで天に到達しよう、名をあげようという高慢な思いは人類を破滅に導き、ひとつだった言葉は混乱し、互いに通じないようになったという記述です。

世界中のあらゆる民族、あらゆる言語は、かつてひとつの民、ひとつの言語だったという記述はたいへん興味深いです。

 

「言葉がわかるとおもしろいよ、いろんな国の人たちともっともっと通じ合えるよ」

「英語(や他の言語)が使えるとみんなの世界は何十倍にも広がっていくよ」

教室で出会う子どもたちに言葉の楽しさを伝えたいと願っています。

絵の力を借りて、言葉を獲得していくプロセスを大切にしたいと思っています。

 

星野富弘とブリューゲル。

21世紀の日本と16世紀のオランダ。

民族、言葉、時代は違えど、二人の絵には共通なテーマが隠されているような気がします。

描き方やスタイルも全く異なる二人のアーティスト。

絵の力は、時に通じ合えない言葉の限界を超えて、見る人の心に迫ってきます。

 

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「ひとりしずか」

「足で歩いた頃のこと」より(星野富弘著)

 

 

 

 

「どんなことを思いながら、どうやってこの絵を描いたのだろう。」

画家の思いに、自分の思いを重ねてみたりして。

そんなことを考えながら、来週はどんな絵本を子どもたちと読もうかなと、絵本選びを楽しんでいる私です。

 

 

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今日うれしかったこと。楽しかったこと。

久しぶりの投稿。

覚え書きとして短く書いておこう。

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読み聞かせはこの2冊。

“Got a Job?” (Oxford Decode and Develop)

“Worm is Hot” (Brand New Readers)

 

 

 

 

今日うれしかったこと。

私「来週のレッスンはお休みです。先生はアメリカに行って、大学を卒業する長女の卒業式に出席してきます。」

小学生たち「え〜、お休みやだ〜。英語に来たい。」

私「お〜、そんなこと言ってくれてうれしいな。みんな、お土産なにがいい?」

小学生たち「ミミズの形のグミ!」「アメリカの飛行機!」「キーホルダー!」

私「アメリカの飛行機って!?それはちょっと大きすぎて持って帰れないなあ。」

 

他愛のない会話。でも元気がわいてくる。

レッスンお休みはいやだなんて、嬉しいこと言ってくれるね。

 

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今日楽しかったこと。

BBカードはスペードで大盛り上がり。

私 “Repeat after me.”  “The woman thought, then bought the dress.”

生徒「bought the dressって、『ばったドレス』に聞こえる〜。」

私「ばったドレスって、どんなドレス!?みどり色かな?」

生徒たち「はははー(爆笑)!」

BBカードで毎週遊び込んでいると、慣れ親しんだセンテンスの音やイントネーションをきっかけに、おもしろおかしな発言があちこちでおこり、お腹を抱えて笑い転げる子どもたちがあらわれる。たくさんのセンテンスを口ずさんで遊びながら、日本語にない発音や言い回しを楽しみながら、英語に慣れ親しむ時間。

今日も楽しかったな〜。

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多読の可能性は無限大

東京基督教大学で日本語多読クラスを担当しています。

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自宅教室での英語多読を機に、日本語を勉強している留学生のための日本語多読の可能性を模索するなか、2013年頃からセミナー・ワークショップ参加、本集め、情報集めをし、授業の機会が与えられ、大学での実践は今回で5学期目となりました。

言語習得における多読の可能性は無限大。学生がいて、本があり、場が提供され、支援者たちのサポートがあれば、多読クラスは必ず成功すると信じています。本の数、本を手にして読む学生たち、そしてそれを見守る人たちの祈りの中で、想像していなかった豊かな世界が広がっているような気がしています。

 

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大学のグローバル化が騒がれて久しいですが、忙しさを理由に本を読むことさえしない4年間が過ぎて行く、そんな学生は多いと思います。本の中には人の根源的な問題と言うか、世界共通のテーマがあふれていて、外国語習得という枠組み内での読書や多読活動を通し、グローバルな取組みができることを再確認しています。私たちのまわりにあふれるたくさんの言葉、本や絵本、音楽、映像、芸術に触れることを通して、日本のこと、また世界のこと、そして人の根本的なことがらに及ぶような、真にグローバルなテーマを共有できる、多読授業は、そんな可能性を秘めているように思える時があります。

 

難しいことばかり書いてしまったので、ここでちょっと、前回のクラスの様子をお話します。

多読授業では、なるべく多くのいろいろな本を選べるような場を提供することが大切だと思っているので、多読読み物の他に、アニメブック、児童書、子ども新聞、そして市の図書館で毎週絵本を20冊ほど借りて来て、テーブルの上に並べています。

ここ数週間、私の読書のテーマは「父」、”Father” 、”Daddy”、”Padre” なのですが、そんな思いのある中で、こんなすてきな絵本を見つけたので、授業のときテーブルの上に並べました。

「ぼくのパパはおおおとこ」

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我が家のガールズたちが小さかったとき、彼女たちからみた主人(Daddy)の存在はこのくらい大きかったことを思い出します。

子どもたちの目から見るパパの存在はと〜っても大きいのだと思うような素敵なイラストです。

 

 

 

 

 

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ぼくのパパはおおおとこ

世界一のパパがいる人 みんなに

 

 

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ぼくは なあんにも こわくないよ。

パパのうでの中ならね。

 

 

 

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ぼくのパパはおおおとこ。

パパはハートも大きくて、ぼくのことこんなに、大好きなんだって。

 

 

1時間半ほどの読書の後、毎回授業の最後に「今日読んで好きだった話しを紹介する」という機会を設けています。

この本を手に取った一人の留学生が紹介してくれました。

彼女はみんなにこの本を読み聞かせてくれた後、たどたどしい日本語で、こんな感想を述べてくれました。

「この本はすてきです。見ていると安心します。読んでいるとき、天のお父さんのことを思います。天のお父さんは大きくて、やさしくて、私たちのこと大好きです。」

本が私たちの心を繋いでくれるひととき。

本を通して、私たち人間が慕い求める、真にグローバルな、人の根源的な思いの共有。

彼女がこの本を通して触れた日本語は、すてきなイラストと一緒に、必ず彼女の記憶の中にとどまって、心と言葉が通う体験へと繋げてくれることを信じます。

多読の可能性は無限大。

本と、場と、本を手に取る人たちと、支援する人がいれば、多読クラスはきっと上手く行きます。

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最後に私のパーソナルストーリー。

私の姉が描いた、父を思う素敵な一枚。

私の宝物。

 

 

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